乙女系王子様

***


「よーっす」


「あれ、嵐くん…?」


裏でちょっとした研修を受けているところに嵐くんが現れた。

カフェの制服を着ている。
…かなり着崩してるけど。


「ああ、嵐も最近バイトしてるの」


「へえぇ」


「姫乃、そういうカッコ似合うじゃん。可愛い」


「そ、そうかなぁ…ありがと」


そう言って、嵐くんが私の頭にカチューシャをつけてくれた。