乙女系王子様

嵐くんは用事があるらしく、すぐに帰ってしまった。

ミニバスに乗り込んだ私たち。
しばらくして、ペンションに着いた。


「か…可愛いーっ！」


また海ちゃんが目をキラキラさせて叫ぶ。赤を基調としたお洒落な建物だった。


「ここからもう少し行ったところにカフェがあるの。またあとで案内するわ。じゃあ早速部屋に行きましょ」


「はーい」


亜希に案内されて、各自の部屋に通された。

一人部屋だ。

だけど、部屋の仕切りが外れるようになっているらしいので寂しかったら開けっ放しにしておけばいいらしい。


「海ちゃんっ開けよう！」


「おっけ！右は任せろ！」


早速、解放した。

ちなみに、専属のシェフさんやメイドさんがいるので、のんびり過ごしてくれということだった。

明日からはお昼の間だけカフェでアルバイトだ。