「アンタに聞いてないわよ。しかも、どさくさに紛れてアタシの悪口言うなんて…この…薄情者ッ!」



王子はそう言うと、わあっ、と泣き真似(わかりやすい)をして、机に突っ伏した。



「事実だろ。マジで身長差あるし。ねー?姫乃チャン」



「それは…うん。王子、背高いもんね」



「まあ王子と姫の凸凹コンビもいいんじゃねーの?」


私が苦笑しつつ拓真くんと談笑(?)していると、むくりと王子が起きた。



「……ズルイ」



「「何が?」」



見事に拓真くんとハモってしまい、お互い目を見合わせて笑ってしまう。