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( side 王子 )


試験一日目が終わった夜。


「お前さぁ…まだ勉強すんの?」


「……明日も試験なんだから、普通するわよ。何しに来たわけ?」


飲み物を持って自分の部屋に戻ると……、

いつの間に上がり込んだのか、拓真がベッドに寝そべって雑誌を読んでいた。


「邪魔しに来た」


「帰って勉強しなさい」


しれっと言う拓真から雑誌を取り上げる。


「…………」


無言でのそのそ起きあがった拓真に、じいっと見つめられる。


「……何よ」



「──いつまで、続けんの?」