「……ッ…」


ど、どうしたらいいの!?

離して、とは言えないし…でも…すっごく恥ずかしい…。


「……そんなに照れられると、アタシまで照れちゃうわ」


「……へっ!?」


隣を歩く王子をバッ、と見上げる。

恥ずかしそうに口元を片手で覆い、軽く溜息を吐く王子。


て、照れ……バレてた!?

というか、溜息わざとらしいんですけど!?


「ま……また…からかわれた…ッ!」