「もうこんなに暗くなっちゃうのねェ…」


「そうだねぇ」


王子の隣を歩きながら、空を見上げる。
もうすっかり暗くなってしまった。


──ッ!?


「わっ…!」


上を見ていたからか、何かに躓いて転びそうになる。


「…ッ…大丈夫?」


ぐいっと、力強い腕に引き寄せられた。


──あたたかい。

肩を抱かれて、王子の身体と密着する。