「それは──…わかる気がするわ。心配ですもの」


ニヤリとした笑顔で、顔を覗き込まれる。


「……う」


何が、心配なのだろう。
そこがイマイチよくわからない。


「あぁ……、そろそろ帰りましょうか。遅くなっちゃったわね。ごめんなさい」


「あ、ううん、私は大丈夫だよ!それより王子が……」


「アタシも大丈夫よ。さ、行きましょ?」


「うん」


ブランコから降りる。


なんだか少しだけ──…切なくなった。