「おうい」

そして、ついに吉郎が、青い燐光を孕んだ呪符を片手に帰還してきたのだった。

「先輩!」

一般人と腐女子が同時に小さく叫び、うわ言ばかりをつぶやく神崎をよそに、陰陽師へと駆け寄っていった。