「……なあ、晴也」 吉郎は一拍置き、伸ばしっぱなしにされた黒髪をゴムで括った。 「明日の放課後、鈴木を農業科の教室に連れてきてくれんか? たしか、使われとらん教室があったはずやから」 吉郎はその刹那、白刃のような一閃を帯びた目つきになった。