必見・夕暮れの陰陽部!【短編版】


しかし。

「ついでに、俺はこの前の冬コミで、

おホモが欲しい一心で、群がる腐女子の波の中につっこんでったで」

「冬コミっ、

それはもしや、新作の【生徒会長とご一緒】の即売会の事ですねっ⁉

きゃーっ‼

あれなかなか買えないのに、

わたし、先輩のことずっとリスペクトしますーっ‼」

絶背の美少女(周囲の男子曰くだが)である花子が見るに耐えなくなる瞬間。

それはまさに、今がその時である。

彼らは、今にも涎を垂らさんばかりの勢いだ。

しかも花子と吉郎ときたら、その新刊とやらをわざわざ取り出して、

「ってかさ、この主人公の生徒会役員、晴也に似てね?」

「あっ、言われてみれば。

ちょっと晴也くんっぽく朗読して見ましょう。


……え、ちょ、まじでやるんですか?

瞼にキスって、しかも男同士で……

や、やめてください生徒会長つ……!

まだ心の準備が」

「あんたらは心の準備の前に脳内の整理をしろおおお!!

せめて僕に似せるのはやめてくださいよ、

もうメンタルとかずたボロなんですけど‼」

「なにっ、身も心もずたずただと⁈

晴也、誰にやられた⁈

くそっ、俺がぼこってきたる!」

「わたしも行きます!晴也くんの敵討ちに‼」


「あのー、お二人さん?

誰のせいだかわかってませんよね?

勝手に敵キャラを作っちゃってますよね?」