「幸せか聞いてんの」 「そんなの当たり前でしょ。だから、若菜もおいでよ」 「…うん、そうだね」 「じゃー、また連絡する」 お姉ちゃんのあまりの幸せの声で涙が出そうだった。 逃げたかったのかも知れない。 この街から、姿を消して、誰も居ない地に足を踏み入れたかったのかも知れない。 誰を、信用していいのか分からない今だからこそ、 逃げたい。 と、そう思った。