「・・・行ってきます」


私は家を出た。

地図の通りに向かっているが・・・


「嬢ちゃん今暇~?」

とか言われて煩い。だるい。めんどい。キモい。
・・・ということで無視しながら行く。


無視しながら行くと目的地に着いたようだ。


取り敢えず先に理事長室に行くことにした。


暫く歩くと目の前に【理事長室】と書いたでかい扉があった。

-コンコン-

私はノックをしてから入った。


「始めまし・・・「恵美ー」煩い」


「酷ーい(笑)」


「煩いから、黙って。優奈さん。」


優奈さんとは、お母さんの姉である。お母さんに似ていてテンション高い。


「今日からこの学校なのねぇ・・・担任呼「俺は此処だー!!・・・あら、居たの」


優奈さん酷い。担任煩い。最悪。影薄い。


「この影の薄いのが担任よ。」


「初めまして。立花  弘だ。」


「・・・嶋崎  恵美。宜しくお願いします。」


・・・この人、影が薄いんじゃない・・・意図的にやってるんだ。
 喋りだしたときの威圧感が凄かったし、それに・・・


「元、暴走族ですよね?あなた・・・気配消してるつもりですか?」


担任は驚いた顔をして、


「気付かれたか。お前・・・何者だ?」


「言う必要ない。優奈さん、鍵と番号。」


「はい。部屋番は606よ。」


「そう、」


そう言って帰って行った私。