「ねえねぇ。思い切りやってもいいの?」

誠が言う。

「・・・神龍は、総長だけでいい。

他は結構いいと思う。

でも、潰しちゃ駄目。」


「なんでですか?」


「隼人。初代の決まり・・・」


「・・・何かありましたっけ」


隼人は、こういう時に忘れちゃうよね。


「正統派の族は、喧嘩を売られても、潰さない。」


「・・・すみません。総長はあまり喋るのはお好きじゃ・・・「別にいい。それに、総長を強調するな」・・・はい。」


さっきからやけに総長を強調する。


「恵美・・・お前、総長だったのか?」


総が復活したようだ。


「うん。龍舞の総長してる。」


「・・・」


言葉が出ない?怯える?この人はどういう反応するのかしら・・・



「スッゲー!」


「!!」


何時もは、怯えるのに・・・

こういうの良いな・・・


「総長、そろそろ時間ですよ。」


「分かった。じゃぁ、行こうか」


私たちは勝負の場所へ行くことにした。