『でも・・・!!俺は総長だから・・・決定だって・・・!!
  あの女は何かを企んでいるみたいで・・・!!』


そうか・・・そういうことか・・・


「私の部屋・・・来る?その・・・信だっけ?その人も連れて」


『・・・分かった』


そう言って電話を切った。

私は総長として・・・渉という人が許せない気がする。
総長は・・・1人1人の意見を大切にしなきゃいけないのに・・・


-ピーンポーン-


もう、来たか。


扉を開けた。


「・・・女?」


「見ての通りですが?」


「女だね」


「男に見える?」


この人が信。眼鏡をかけてる。イケメンだね~。偽笑顔君は・・・


「で・・・ということなんだけど・・・」


つまりはこういうことだ。


総長は姫にしたい子がいるらしくって、その子のことを姫にしていいかってことを話し合いしたらしいのだが、拒否されると思わなかったであろう総長は、拒否権なしだ・・・

 ということになったらしい。