クールな女総長様

・・・しらねぇよ。


「知らない。ってか、幹部ってあの・・・暴走族の?」


『あぁ・・・怖いと思うか?』


思うわけがない。第一私も入ってるし。


「別に。馨は馨だから。」


『そうか』


「会・・・いいの?」


『あっ。ヤベ』


「はいはい。じゃあね」


『サンキュー』


ケータイを切る。・・・会、ねぇ・・・


5時間後・・・午後8時。


-PLLL-


また、馨か。何だろう・・・


「もしもし。」


『なぁ・・・』


そういう声は少し暗い気がする。


「如何した?」


『俺ッもう嫌だ・・・』


そういう馨は、今にも泣き出しそうで・・・


「何が・・・あったの?」


『渉が・・・姫にしたい奴が居るって言ったんだ』


「うん。」


『でも・・・俺と、信は嫌だって言ったんだ』


「うん。」


信っていう人は幹部の人だろう。

『でも・・・!!』