クールな女総長様

~馨サイド~


俺は女が嫌いだ。だから教室にはあんまり居ない。女がいっぱいってわけじゃないけど居るから。

良いサボり場を見つけたと思ったが、先客がいた。

本を読んでる奴は、俺に気付いて無いようだ。すると、目が合った。

・・・女だった。凄い美少女の・・・昨日会ったあの、女だった。

女は嫌いだ。人の顔・地位・プライド・・・そんなものの為に俺等を利用する。
   どうせ捨てるくせに・・・


「馨・・・だっけ」


女は思いだすかのように呟いた。本当は知ってんだろ?下手な芝居は辞めろよ。
 そう思い・・・


「俺の名前を呼ぶな!」


そう叫んだ。普通は吃驚するか、怯えるのだが・・・女は興味がないかのように


「あっそ」


そう言って本に視線を移した。コイツはなんか違うんじゃないか・・・
 コイツだったら・・・
そう期待していた俺は・・・


「なぁ・・・」


俺から話しかけていた。俺から話しかけたことに吃驚する俺。


「また・・・此処来ていいか?」


「悪いけど。私、毎日のように此処に居るから。

それでも良いなら。第一私が決めることじゃない。」


コイツはおもしれぇ。


「また来るから」


そう言って帰った。内心凄く嬉しくて。




~馨サイドend~