『…陽太?』 あたしの目の前に陽太が倒れていた。 『陽太…あたしを庇ったの?なんで!』 陽太はうっすら目を開けた。 「愛生が…無事で…良かった」 陽太は目を閉じた。 『陽太!!』 陽太は反応しなかった。 「陽太、愛生チャン!」 充くんが駆け寄った。 『充くん陽太お願い。』 あたしは髪を縛り始めた。 「わかった。愛生チャンは?」