現場に着くと陽太の姿も充くんの姿もなかった。 『ハァハァ…ハァ…陽太はっ?』 「は?まじで信じてたの?」 周りの数人がケラケラ笑い始めた。 『どーゆうこと?』 「あんたがバカで助かったわ。まさかまんまとハマると思わなかった」 結衣があたしに近づいた。 「そりゃ俺の演技が上手いからだろ?」 『結衣…騙したの?』 結衣は鼻で笑った。