―…バタバタバタ。 『どこ行くの?』 「東階段」 『何があったの?』 「陽太が階段から落ちた…」 『陽太が…!』 その時、遠くに充くんらしき人が見えた。 きっと見間違いに違いないと思った。 だって陽太が大変な時に充くんがそばにいないはずがない。 『急ごっ!』 あたしたちは現場へと急いだ。