本当に死にたいわけじゃない……。 きっと……。 助けを求めていたんだ―……。 「上にあげるから掴まってろよ」 あたしは弱い人間……。 勇気が足りないんだよ……。 言われた通り手を掴んだ。 本当は触れるのがすごく怖かったけど……。 でもなぜか、充くんなら信じられると思った……。 そして、充くんによって"生"の方へ戻された。 『ありがと…助けてくれて』 充くんは頭を撫でてくれた。 触れた瞬間、身体ビクッと飛び跳ねた。 「今から家来ない?」 『えっ……?』