梨花side◆ あの日から愛生のいじめがひどくなる一方だった。 あたしは最低な人間だ。 だって愛生がこんなに苦しんでるのにあたしは何にも出来ない。 ただ、愛生を慰めることしか出来ない。 すごく悔しくて…悔しくてたまらなかった。 だっておかしいじゃない。 トイレに行ったはずの愛生がびしょ濡れで帰ってきた。 あたしは先生に言った方が良いって言ったら、愛生は泣きながら頭を横に振った。