これが視線を感じた理由。 梨花の目が見開く。 「…誰よっ!こんなことするなんて!…バカ、アホ、ブス、キモい、しねって…」 あたしは机から視線を反らした。 「確かに愛生はバカだし鈍感だけど…」 うっ…本当のことだけど別に今言わなくても良いじゃん。 泣きそう…。 「…だけど!間違っても愛生はキモくないし、可愛いし、すごく優しくて何より…あたしの自慢の親友だもん!」 梨花の声が教室中に響いた。 別の意味で泣きそうだった……。