みんなが靴を履き替え、校門へ歩き始める。 あたしは誰かの視線を感じ、立ち止まり後ろを振り返った。 学校の中に誰かが立っていた。 その人と目が合ってしまい、その人はその場から去った。 「愛生、どうした?」 あたしは陽太の声にハッとして我に返った。 『いや、何でもない』 あたしはみんなと合流し、喫茶店に向かった。