『うふふ。ありがと、陽太』 あたしは笑ってみせた。 「お、おうっ」 陽太はまた照れながら言った。 ー…キーンコンカーンコン。 「あっ、余礼だ」 「そろそろ戻ろっか」 充くんと梨花がドアへ向かった。 あたしと陽太は黙って見つめあった。 「何してるの〜?二人とも置いていくよ」 『あっ、ごめん。今行く!』 「行くか」 『うん♪』 あたしたちは梨花たちのもとへ走った。