「だってパパが死んでからママずっと忙しそうに働いてるから海世のこと……」
「違うよ……パパいなくなって心が折れそうになったけど海世というパパとママの宝物があったからこうして生きてこれた。海世がいなかったらママはここにはいないよ。
ごめんね……海世に不自由ない生活をさせてあげたくて仕事をしてたけどそれが海世を傷つかせていたならもっと海世との時間を作るよ」
「ママ……海世はママのこと大好きだよ?」
海世チャンは笑顔で言った。
「ママも海世のこと大好き……」
海世チャンのママはまた海世チャンを抱き締めた。

