『海世チャン……あたしは怒ってないよ……だからそんなに自分を責めないで?』 陽太……。 今も昔も変わってない。 自分が傷ついても他人を守る所……。 あたしはそーゆうところも好きだったよ……。 だからキミが命がけで守ったこの子を死なせはしない―……! 「うそだよ……海世がもっとしっかりした子だったら……お兄ちゃんは死なずにすんだんだよ……」 そう言って海世はスッと立ってあたしたちに背を向けて信じれられない行動に出た。