『201号室……』 「たまたま陽太くんと同じ病室になったんだ」 柚希サンはドアをノックして「入るよ」と言って中に入った。 ―……中には誰もいなかった。 あたしは一つの疑問が湧いた。 『柚希サンっ!屋上って鍵開いてますよね!?』 柚希サンは質問の意味が分かり「あっ!」と言ってあたしたちは急いで病室を出た。 人が悲しみのメーターが頂点に達したときその人はどうなる……? ましてや、自分のせいで他人が死んでしまったら人はどんな道を歩むと思う……? その歩みは"死"を示している。