一呼吸おいてから愛生は口を開いた。 「梨花本当にありがとう。今のドレスもすごく似合ってるよ!じゃあスピーチに入りたいと思います。梨花はどんなときも一緒にいてくれたね。 今思えば梨花と出逢った頃がすごく懐かしい……だって……あたしたち初めは……ケンカばっかりしてたもんね……その頃はまさか一番嫌ってた子が………親友になるなんて思ってなかったよ……」 泣きながらも一生懸命スピーチする愛生を見て俺は涙を手で拭いてあげた。 すると俺の顔を見て微笑んでまたスピーチを続けた。