ユキ姫は胸前に腕を組んだ。 「理由が増えました」 マリンは言った。 そしてその目には迷いがなかった。 「貴女一人で何が出来るの?」 「たかが姫様一人…あたし一人で十分です」 ユキ姫は鼻で笑って言った。 「まぁ、対した自信ね。でも誰が一人って言ったのかしら?」 「えっ…一人で来なさいって言ったじゃないですか!?」