ユキ姫は持っていたシャンパンをマリンにかけた。 そしてマリンの耳元で囁いた。 「ムーン王子の世話係だからって調子に乗らないで。貴女がムーン王子を好きなのは見てたら分かるわ。」 「えっ…」 「でもね…貴女はただの世話係。ムーン王子はワタクシがいただくわ。どんな手を使っても…」 ユキ姫は黒い笑みから優しい微笑みに変わった。 これが裏の顔…。 そしてユキ姫の表の顔に戻った。