『お茶をくれないか?』 「はい!ただいま準備いたします。」 マリンは急いで部屋を出ていった。 ムーンは不機嫌そうだけどなんだか嬉しそう。 『俺は…なんで王子なんだよ!凡人に生まれればマリンと…』 ―…バタバタ。 「おまたせ致しました」 ティーカップに紅茶を注いでムーンに渡した。 「はい、ムーン様。どうぞ」 マリンはニコッと笑った。 『あぁ、ご苦労…』