「母さんに言うなよ?」 「は?母さん知らないの?」 「だって母さんに言うの怖いんだもん」 お父さんは小さくなった。 こんなすごい人も怖いものあるんだ…。 「あっ、着いた。ここだよ、201室ね」 ドアを開けると陽太はやっぱり眠ったままだった。 『あたしも怖いんです』 陽太に過去のこと話したら、陽太はあたしの前から消えてしまうんじゃないかって…。