愛生side◆ ―……バシッ! 『あんたなんてもう知らない!!』 あたしは思いっきり彼を平手打ちして家から飛び出した。 「おいっ!待てよっ、愛生(あい)!!」 腕を掴まれた。 『いい加減にして。あたしのことはほっといてさっさと可愛い彼女のとこ行けば良いじゃん!!』 あたしは掴まれた手を振りほどきその場から走って逃げた。