「やばい、泣きそう」 「いやいや、もう泣いてるだろ」 そうやって笑いながらあたしを見る颯汰。 うるさい、と睨むとそっと涙を拭いてくれた。 「笑っとけ。 家帰ってから泣かせてやるから」 「変態」 あのごだごだから2年が経ち、 変態な颯汰の扱いも慣れ始めた頃。 あたしたちは、祥くんと照葉の結婚式に来ていた。 照葉がかわいすぎて。 なぜか涙が止まらない。 ともだちを嫁に出すってこんな感じなのか。