桜廻る





「言って下さい」


「やっぱ無理だ」


「さっき私に言わせたくせに……」





雅は少し怒ったような顔で、おにぎりを机の上に並べていく。





「好きだ」





ぼそっと言った俺の声は。





「はい?」





雅の耳には届いていなかったようだ。





「何でもねぇよ」


「も、もー……」





そんな雅にまた笑いながら、机の前に二人並んで座ったのだった。




番外編 《男と男の約束》

おわり