── ─── ──── 少しずつ視界が鮮明になっていく。 そして、目の前にはぽかんとした表情で、大きく目を見開いている土方。 そんな土方に、雅は笑いかけた。 「すみません、心配かけてしまって」 「……」 「土方さん?」 そう聞くと、土方は雅を強く抱きしめた。 雅も腕を回す。 「お前が、元の時代に戻るかと思った……」 「……っ」 「良かった……」 土方はほっとしたように、声を漏らした。