しかし…… 母は、花弁を手渡した。 疑問に思い、視線を合わせる。 「実はね、その花弁……現代にいる人を、この生と死の狭間に呼び出す事もできるの」 「え……?」 「雅も何度か、来た事があるでしょ?でもそれは、私じゃなくて、時猫が呼び出したの」 「あ……そっか」 少し矛盾してるなとも思ったが、納得した。 「現代に戻らないなら、お母さんからのお願い……聞いてくれる?」