桜廻る




「好きだ、雅」


「……私もです」





土方は雅を抱きしめながら、言葉を繋げた。





「雅、俺の──」










──チリン……










確かに聞こえた。


あの、鈴の音が。





確かに見えた。


あの、白い猫が。








「……みや…び……?」











チリン……チリン……