桜廻る





土方の考えを変える事が出来れば。


土方が自分の背を押してくれたように、少しでも、雅も土方の背を押す事が出来たのなら……。


未来が変わる可能性はあるのだ。


未来は、自分次第で変えられるのだから。





「ありがとうな、雅」


「……っ」


「約束する。必ず……生きて、帰ってくる」





その言葉を聞いた途端、雅の目から涙が溢れ出した。