桜廻る





雅は、言いたかった事を全て、土方に伝えた。


でも不安だった。


……土方に自分の思いが伝わったか。


雅の視線は、自然と下を向く。


その時。


土方は、自分の体に抱かれた腕を解いた。


そして……雅の方を向き、今度は自分が優しく抱きしめる。





「土方さん?」


「……」





驚きながらも、雅は土方の言葉を待った。


歴史を変えるなんて、大逸れた事は、出来ないかもしれない。


しかし……。