桜廻る





「……」


「土方さんは、何も悪くありません。私は土方さんの味方です」





いつか、土方に言われた言葉。





“俺はお前の味方だ”






何度も何度も、土方に救われた。


だから、今度は自分の番だ。


雅はそう感じながら、必死に訴える。


土方がいるから、今がある。


……生きている。


だから、この温もりが消えてしまう前に……。


また、命の炎が燃え尽きぬうちに……。





「──生きて下さい」