「いただきます」 手を合わせて、そう挨拶する。 「なぁ、雅」 「はい?」 「昨日の質問に答えてないだろう。学校とは何だ」 箸で、土方が作った真っ黒の卵焼きを取る。 「色々勉強する所です」 「寺子屋みたいな感じか」 「はい、そうです」 なるほどと、土方は納得する。 「あと、出来たらでいいんだが……」 「……はい?」 「竹を買ってきてくれないか?」 ピタリと雅の動きが止まる。 (また、突拍子もない事を……)