桜廻る





「……雅」


「はい」


「今日の戦は……今まで以上に、激しくなる」


「……!」





思わず息をのんだ。





「行ってくる」


「……」





そのまま、土方は雅に背を向けた。


しかし……雅はその背中に抱きつく。


出てきそうになった涙を堪えた。





「死なないで下さい」


「……」


「ちゃんと、約束して下さい……」