桜廻る





それから、またいつものように毎日が過ぎていった。


土方は戦に行き、いつも無事に帰ってくる。


たくさんの怪我人。


雅は、いつもと変わらず、手当てを続けていた。


しかし、土方のあの言葉が、耳から離れない。





「土方さん、あの……」


「ん?」





いつものように仕事をしている土方に向かって、話しかける。





「私、不安で……」


「……何がだ?」


「えっと……」