「あ……ありがとうございます」





ピー、ピー。





「お、出来た」





土方は電子レンジを上手く使えて、満足気な顔をしていた。


中から出てきたのは、土方が適当に選んだのだろう、冷凍食品のコロッケだった。


あわあわしながら、
土方の後ろ姿を見つめる雅。





「これが今日の朝餉(あさげ)だ」


「……あの、朝餉って何ですか？」


「朝飯の事だ。俺の時代では、朝は朝餉、昼は昼餉、夜は夕餉という」


「へえぇ……」





やがて、土方が作った朝餉が、テーブルの上に並んでいく。