── ─── ──── 「どんどん食べて下さいねー!」 雅にとっては、二度目の同じ冬。 八重が作ったような味噌汁を、皆に振る舞った。 これくらいしか、雅にはできない。 手当てをして、ご飯を作って。 戦にいい状態で臨めるような環境を作る。 それが雅の仕事だ。 「ありがとうございます」 みんな笑顔だから、雅もほっとする。 出来ることは、全てやる。 ……辛くても、何でもできる気がした。