雅は再び、怪我人の手当てに回る。 江戸や会津の時と同じだ。 次々と、怪我人が出てくる。 それも刀で傷付けられた怪我ではない。 ……鉄砲の玉で撃たれた物だった。 「少し我慢して下さいね」 見ているだけでも痛々しい。 唇をかみながら、器用に玉を体から取り除き…… 傷口を布で押さえつける。 そんな作業を、ひたすら繰り返していた。