どんなのだろうと、雅も楽しみだった。 「一つだけだからな」 「はい」 土方は、息を吸う。 そして…… 「しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道」 一句、口にする。 雅は少し考え、こんな句を詠むんだと何だか嬉しくなった。 「綺麗じゃないですか」 「……そうか?」