「俳句好きなんですか?」 そう聞いた途端に、土方は慌てて顔を上げる。 「は……?」 「これ俳句ですよね?なんかいっぱい書いてるみたいですけど、さっぱり分からなくて。読んでくださ……わっ」 土方は雅の所へ駆け寄り、それを奪い取った。 驚いて土方を見上げる。 「これどこから取った?」 「え?そこに、置いてありましたけど……」 土方の行動にまた驚きながら、そう答える。