雅がいる場所は仙台だった。 しかし……ここも、落ちた。 「……あとは、箱館か」 土方は短く息をつく。 ──戦う地がある限り北へ進む。 そう固く、土方は決意していた。 雅の心臓が高鳴る。 しかし…… もう、そんな事を考えたくなかった。 土方が撃たれるなんて事を。 雅も、ある決意をしていた。 ──歴史を、変える。